メジャーリーグとプロ野球 球団規模
近年、日本プロ野球からアメリカメジャーリーグへ挑戦する選手が増えています。メジャーリーグで成功すれば、まさに「アメリカンドリーム」です。日本では、トップクラスの選手でも年俸は5億円前後ですが、メジャーリーグは、一年で 20億円を越える選手もいます。
日本の野球が、実力でメジャーに劣っている訳ではありません。それでも、「メジャーに挑戦」と言われるのは、規模の大きさと圧倒的な身体能力の違いです。
日本の球団は12球団ですが、メジャーリーグは30球団です。球団数だけ見ても、倍以上の違いです。世界各国から、メジャーでのプレーを夢見て選手が集まります。ですから、メジャーリーグチャンピオンは「ワールドチャンピオン」と呼ばれます。トップクラスの選手は、日本の「基本に忠実野球」を無視した、とんでもないプレーを披露します。日本では、投げるのも打つのも「下半身を使え」と教えられます。対してメジャーの選手は、上半身の力だけで圧倒的なパワーを見せつけます。そのプレーに魅了されて、メジャーでのプレーを希望する選手が増えています。
国土の大きさから、日本は規模を大きくするのは困難です。しかし、WBCで優勝したように、野球のレベルが格下ではではありません。「日本でプレーしたい」とメジャーの選手が希望する様な日本プロ野球になることが今度の課題であり、有能選手の流出を防ぐことに繋がります。
メジャーリーグとプロ野球 ペナントレースの仕組み
アメリカのメジャーリーグは30球団で戦うため、単純な2リーグ制という感じではありません。2リーグに分けた中でも地区ごとに戦うのが通常です。ポストシーズンに進出するのは各地区の優勝チームとそれに準ずる成績を残した2チームです。ワイルドカード枠をかけて戦い、1試合で雌雄を決します。それに勝てば今度は5試合制のシリーズを戦い、そこに勝てばリーグ優勝決定戦に駒を進めます。7試合制で行われそこで勝てばリーグの代表としてワールドシリーズを戦う形です。162試合のペナントレースに最大20試合のポストシーズンを加えた戦いがメジャーリーグで繰り広げられます。
日本プロ野球の仕組みもこれに近いものがあります。プロ野球では2つのリーグに分かれて6チームがペナントレースを戦います。そして上位3チームがポストシーズンを戦いますが、2位と3位が3試合制のファーストステージを戦い、勝者が1位チームとの6試合制のファイナルステージに進出します。1位チームには1勝のアドバンテージがあり、その中で4勝したチームが日本シリーズに行けます。日本シリーズは7試合制となっており、先に4勝すれば日本一です。ポストシーズンに行けるチーム数が多いのではないかという批判が日本では毎年話題になります。